「受験や留学に向けて、英検®2級の面接にどうしても合格したい…具体的な内容や対策は?」
難易度が高い英検®2級の一次試験に合格しても、すぐに二次試験の「面接」の準備をしなければなりません。
二次試験までの準備時間は短いため、何をしなければならないのか知っておきたくてこの記事にたどり着いたかと思います。
この記事では、英検®合格率93%を誇る私たち英検アカデミーが、英検®2級の面接の概要から対策のコツまでを分かりやすくご紹介します。

この記事を最後まで読めば、2級合格に向けてどのような対策をすればいいのかすぐに分かります。
英検®2級の面接合格は、正しい準備をしているかどうかが合否を分けます。最短ルートでの合格を目指すためにも、ぜひ参考にしてみてください。
記事監修者
桐山 ヒロキ
経歴
青山学院大学経済学部を卒業後、英検®対策塾「英検®︎セミナー」へ入社。
人気講師として500人を英検®合格へ導いた後、2005年に英検®︎アカデミーを設立。 設立18年、累計10,000人超の英検®合格をサポート。合格率は93%をほこる。
1. 英検®2級の面接の概要

まずは、英検®2級の二次試験である面接の概要をご紹介します。2級の面接は一次試験と同様に、思考力や、自ら考えて「実用的に英語を使う力」が求められます。
「どのような問題が出題されるのか」「合格基準はどれくらいなのか」など分かるので、参考にしてみてください。
1-1. 出てくる問題は全部で5問
英検®2級の面接では、約7分間に下記の5問が出題されます。
| 出題項目 | 概要 |
| 音読 (1問) | 60語程度の英語の文章を読む |
| No.1:音読した文章に関する質問 (1問) | 音読した文章に関連する質問に解答する |
| No.2:イラストに関する質問 (1問) | 3コマイラストの展開を説明する |
| No.3:受験者の意見を述べる (1問) | カードに関連する自分の意見などを述べる |
| No.4:受験者の意見を述べる (1問) | 日常生活の一般的な事柄に関する自分の意見を述べる |
準2級よりも1問減っているものの、下記のような部分で難易度が高くなっています。
| 出題内容 | 準2級 | 2級 |
| 質問のシチュエーション | ボランティアガイドや映画祭など日常生活での話題が中心 | オンライン会議や新しいエネルギーなど社会性のある話題が中心 |
| 音読 | 50語程度のパッセージ | 60語程度のパッセージ |
| イラストに関する質問 | ・2コマのイラストを使用する・イラストに吹き出しがない | ・3コマのイラストでより複雑になる・イラストに吹き出しがある |
| 受験者の意見を述べる | ・2文以上で解答する・自分の意見を述べることが中心 | ・2文以上で解答する・客観的な意見も述べる必要がある |
特に、2級の面接では社会性のある題材を扱うので、環境に優しい素材や新しいエネルギーなどの英単語を理解する必要が出てくるでしょう。
また、準2級までは自分の意見を述べることが中心でしたが、2級では自分の意見だけでなく客観的な意見も述べる必要があります。
そのため、問題数は減ったものの、1問ずつの難易度が高くなっていると言えるでしょう。
1-2. 合格点は約22~23点
英検®2級は、各問題と態度を含めた33点満点です。合格点は22~23点程度だと言われています。CSEスコアで見ると650が満点で、合格基準は460です。
| 採点基準 | 配点 |
| 音読(1問) | 5点 |
| パッセージに関する質問(1問) | 5点 |
| イラストに関する質問(1問) | 10点 |
| 受験者の意見を述べる(1問) | 5点 |
| 受験者の意見を述べる(1問) | 5点 |
| 態度(姿勢・礼儀) | 3点 |
| 合計 | 33点 【22~23点以上獲得が合格ライン】 |
2級の面接の細かい採点基準は非公開ですが、下記のように解答の内容だけでなく、積極的にコミュニケーションを取る姿勢や受け答えの態度も評価対象になるようです。
| 【英検®2級の採点基準】 ・解答の内容 ・発音 ・語彙量 ・文法と語法 ・情報量 ・積極的にコミュニケーションをとる意欲や態度 |
そのため、単に解答するだけでなく、面接の流れに沿って適切な態度が取れる練習も欠かせないでしょう。
2. 英検®2級の面接の問題例

英検®2級の面接の概要が理解できたところで、どのような問題が出題されるのか問題例を確認してみましょう(問題ごとの解答方法は「3.英検®2級の面接を突破するために必要なこと」で触れています)。
音読では、下記のように60語程度の英文が出題されます。
下記は食べ物のアレルギーに関する内容ですが、環境問題や新しいエネルギーなど、社会性のあるテーマを選定する傾向があります。
| Helping Customers with Food Allergies Many restaurants are making changes to their menus to meet the needs of people with food allergies. For example, some restaurants now offer dishes without common allergens like milk, eggs, or nuts. They also list all the ingredients used in each dish. By doing so, they help customers feel safer when eating out. As more people become aware of food allergies, such efforts are expected to continue. |
No.1の音読に関する質問では、上記の英文の内容に沿った質問が出題されます。準2級と同じように音読した内容から答えとなる部分を探して解答するといいでしょう。
| 【音読に関する質問の出題例】 Q、Why are many restaurants changing their menus? A、Because they want to meet the needs of people with food allergies. |
イラスト問題は、下記のように時系列に沿った3コマのイラストが提示されます。イラストを20秒間見てから、登場人物が「何をしたのか」「どのように考えたのか」を英文にして解答します。

| 【イラスト問題の解答例】 One day Saki and Taro went to a restaurant.Later in the restaurant, Saki and Taro had some beer and delicious food. They had a good time.Back at home, Saki and Taro made plans for a trip. Saki wanted to go to a hot spring. |
そして、自分の意見を述べる問題では、「Yes」「No」などの立場を明確にしたうえで客観的な意見を2文程度で述べます。
準2級とは異なり、客観的な立場から納得できる理由を述べる必要があるので、より多くの文法、単語を理解しておく必要があるでしょう。
| 【自分の意見を述べる問題の解答例】 試験官:Today, many people use smartphones to study. Do you think more students will use smartphones for studying in the future?受験者:Yes試験官:Why? 受験者:Students can find a lot of useful information quickly. Also, there are many helpful apps for studying. |
このように、2級は問題ごとに明確な特徴があるので、各問題の傾向を理解して対策をしましょう。
| 英検®2級では社会性のある題材が出題される |
| 英検®2級では、下記のような社会性のある題材を扱います。 ・環境にやさしい素材 ・オンライン会議 ・屋上緑化 ・ペット産業 ・新しいエネルギー ・サプリメント 題材に関連する英単語を理解できないと解答しにくくなるので、事前に確認しておきましょう。 |
3. 英検®2級の面接を突破するために必要なこと

ここまで触れてきたように、英検®2級の面接は準2級までとは異なり応用力が問われるため、対策をして合格を目指す必要があります。
既に一次試験に合格しているからこそ実感しているかと思いますが、2級は難易度が高くやみくもに勉強をしても合格に必要な力が身につきません。
だからこそ、2級の面接ならではのコツを押さえて、合格に必要な力を身につけることが大切です。
英検®2級の面接を突破するためのコツは、下記の3つです。
| 必要なこと | 概要 |
| 各問題の傾向を理解しよう | 問題ごとの傾向と解き方のコツ、よく使うフレーズを覚える |
| 解答のコツを押さえよう | 解答をするときのコツを覚える |
| 過去問を解こう | 問題形式に慣れるために過去問を解く |
次の章からはコツを1つずつ丁寧に紹介していくので、最短で2級合格を目指しましょう。
4. 【英検®2級の面接】突破の鍵(1)各問題の傾向を理解しよう

まずは、英検®2級の各問題の傾向を理解しましょう。
2級は問題ごとに解き方のコツがあり、これを理解しておくだけでぐっと解答しやすくなるからです。
| 問題 | 知っておきたい傾向 |
| No.1:音読した文章に関する質問 | ・音読文にSo ・thereforeがある:Whyで始まる質問が出るので「Because~」で解答する ・音読文にin this way ・by doing soがある:Howで始まる質問が出るので「By ~ing」で解答する |
| No.2:イラストに関する質問 | ・3枚のイラストを時系列に沿って整理する ・過去時制で解答する |
| No.3・No.4:受験者の意見を述べる | ・自分の立場を明確にする ・「I」を使わずに客観的な意見として述べる ・「also」を使って2つの文をつなぐ |
各問題の傾向を具体例を踏まえながら分かりやすく解説するので、どのように考えればいいのか確認してみましょう。
4-1. 音読の質問問題:2つの型に沿って解答する
音読の質問問題(No.1)は、英検®準2級と同様に音読した内容に沿った質問が出題されます。使用する単語が増えて難しく感じるかもしれませんが、解き方のコツは準2級と同じです。
英検®2級の音読問題も、下記の形式で出題される傾向があります。
| Helping Customers with Food Allergies Many restaurants are making changes to their menus to meet the needs of people with food allergies. For example, some restaurants now offer dishes without common allergens like milk, eggs, or nuts. They also list all the ingredients used in each dish. By doing so, they help customers feel safer when eating out. As more people become aware of food allergies, such efforts are expected to continue. |
音読文の中に、以下4つの表現のうちいずれかが含まれているので、該当する表現に合う方法で解答します。
| 音読文の中にある表現 | 解答方法 |
| 「So」 「therefore」 (だから・従って) | Whyで始まる質問が出るので「Because~」で解答する 例: Q、Why are many restaurants changing their menus? A、Because they want to meet the needs of people with food allergies. |
| 「in this way」 「by doing so」 (このようにして) | Howで始まる質問が出るので「By ~ing」で解答する 例: Q、How do restaurants help customers with food allergies feel safer when eating out? A、By offering dishes without common allergens and listing all the ingredients. |
この組み合わせを意識して音読をしておくと、問題が出題されたときに下記のようにスムーズに解答できます。

音読問題には、準2級の面接で慣れているかと思います。同じイメージで音読中にポイントとなる単語を見つけて、「Why」と「How」のいずれかの質問形式を予測すると難なく解答できるようになります。
4-2. イラスト問題:イラスト内の行動や考えを過去形で答える
英検®2級のイラスト問題(No.2)は、3コマのイラストに描かれている状況を説明する問題です。

試験官から「これからイラストを見て状況を説明してください。準備時間は20秒です。あなたの話は、カードに書かれている文から始めてください。」と言われるので、まずはイラストを20秒見て情報を整理します。
その後に、問題カードに書かれている文章から会話内容を回答します。
今回の場合は「One day Saki and Taro went to a restaurant.」までがカードに書いてあるので、続く文章を考えて解答します。
| 【解答例】 One day Saki and Taro went to a restaurant.Later in the restaurant, Saki and Taro had some beer and delicious food. They had a good time.Back at home, Saki and Taro made plans for a trip. Saki wanted to go to a hot spring. |
準2級までの面接問題とは異なりイラストの情報量が増えているので、準備時間である20秒間の情報整理がポイントになります。
ここでは、イラスト問題を突破するための考え方のコツを2つご紹介します。

4-2-1. 3枚のイラストを時系列に沿って整理する
まずは、3枚のイラストを時系列に沿って「誰が」「何をしたのか」「何を考えたのか」を整理します。
3枚のイラストは左側から時系列に沿って並んでいるので、下記のように誰が何をしたのか1枚ずつ英語で考えてみましょう。
このときに各イラストの冒頭は、矢印の中に記載されている期間表現で始めると文章を構成しやすいです。
先ほども触れたように、登場人物や冒頭の英文は、問題カードに記載されているので、問題カードに従ってください。



「誰が」「何をしたのか」を考えるときには、絵の中での行動が参考になります。例えば、2枚目のイラストであれば、サキと太郎が食事をしていることが分かります。
このように、イラストから分かる行動、考え、思いをそのまま英語にするだけで、問題ありません。イラスト問題は難しそうに見えますが、1枚ずつ英文にしていくと理解しやすくなります。
【「誰が」「何をした」かを考えるときには吹き出しに注目する】![]() イラストの行動を考えるときにヒントになるのが、吹き出し内に書かれた英語です。 上記の例では吹き出しを見ることで「これからレストランに行くんだな」と理解できます。 イラスト内に吹き出しや英語の記述がある場合は、まずはその部分に着目すると「誰が」「何をしたのか」整理しやすくなります。 |
4-2-2. イラスト問題は過去時制で解答する
イラスト問題は、過去に起きたストーリーとして語る必要があります。動詞は過去形にしなければならないので、注意しましょう(進行中の動作は過去進行形)。

過去形にするときによくあるミスは、下記のとおりです。
| 【イラスト問題でよくあるミス】 ・be動詞を過去形にし忘れる:The woman was happy to see the painting.(isは間違い) ・過去を示す時制と現在形が混じっている:Two hours later they saw many pictures.(seeは間違い) |
20秒間に3枚のイラストを理解して過去形で解答しなければならないので、2級の範囲である過去時制を復習しながら面接練習をするといいでしょう。
4-3. 意見を述べる問題:客観的な意見を述べる
自分の意見を述べる問題(No.3・No.4)は、自分の立場を明らかにしたうえで、客観的な意見を述べます。
英検®準2級までと大きく異なるのは、論理的思考力や、自ら考えて「実用的に英語を使う力」が問われる点です。2級に合う解答をするには、次の3つのポイントを意識しましょう。

4-3-1. 自分の立場を明確にする
まずは、自分の意見を言う前に「そう思います(はい)」そう思いません(いいえ)」という立場を明確にします。
No.3・No.4では言い方が異なります。下記のように、それぞれの言い回しを覚えておきましょう。
| 問題ごとの言い回し | 例文 |
| No.3:受験者の意見を述べる I agree・ I disagree (同意する・同意しない) | Some people say that we should stop using plastic bags at supermarkets. What do you think about that? I agree. Plastic bags are bad for the ocean and wildlife. We should bring our own eco-bags instead. I disagree. Plastic bags are useful, and not everyone remembers to bring their own bag. |
| No.4:受験者の意見を述べる Yes・No (はい・いいえ) | These days, many people bring their own reusable bottles instead of buying drinks in plastic bottles. Do you think more people will do this in the future? 受験者:Yes 試験官:Why 受験者:People want to protect the environment. Also, using a reusable bottle is cheaper in the long run. 受験者:No 試験官:Why not? 受験者:Some people think carrying a bottle is annoying. Also, many people just buy drinks from vending machines. |
特に、No.3の場合は「I agree」「I disagree」の形式で解答することを覚えていないと「Yes」「No」で答えてしまいがちです。
面接官に「十分な対策をして来なかったな」と思われないためにも、正しい解答形式を覚えておきましょう。
4-3-2. 「I」を使わずに客観的な意見として述べる
自分の立場を明確にしたら、続いて客観的な意見を述べます。
どうすれば「客観的な」言い回しができるのかというと、問題に応じて主語を「I」以外に変更するだけです。

誤った解答では主語を「I」にしているので「私は通勤する必要がないので、時間を節約できます。また、私はより快適な環境で働くことができます。」と自分の意見を伝えています。
ここで、「I」を「many people」や「they」に言い換えると「人々は通勤する必要がないので、時間を節約できます。また、彼らはより快適な環境で働くことができます。」と客観的な意見として伝えられるのです。
「I」以外に使いたい主語は問題により異なるため一概には言えませんが、下記のような単語が使えます。
| 【主語の言い換えの単語例】 ・people ・many people ・children ・students ・they |
このように、2級のNo.3・No.4では、自分の意見ではなく客観的な意見を言うことを意識しましょう。
4-3-3. 「also」を使って2つの文をつなぐ
英検®2級の面接では、自分の意見を2文程度で述べる必要があります。2つの文は、下記のように「also(また)」を使ってつなぐと違和感なく解答ができます。

「also」を使うと2つの理由を述べる、1つの理由を補強する文を追加するなどの文章が組み立てやすくなります。
頭の中で自分の立場に合う2つの理由を考えた後に、alsoでつなぐことを意識して解答しましょう。
5. 【英検®2級の面接】突破の鍵(2)解答のコツを押さえよう

続いて、英検®2級の面接時の解答のコツを理解しておきましょう。
せっかく正しい解答を把握していても、伝え方を誤ってしまうと減点になる可能性があるからです。
| コツ | 概要 |
| 5-1.教科書通りに訳さないで話す練習をしよう | 教科書で習った通りに、冠詞や名詞の複数形などを略さずに話す |
| 5-2.緊張したらピリオドを目指して一呼吸で話そう | 緊張したら変な部分で区切らないで、ピリオドを目指して呼吸を整える |
| 5-3.分からないときは黙らずに聞き返しのフレーズを使おう | 分からないときは黙り込まないで聞き返しのフレーズ、時間稼ぎのフレーズを使う |
| 5-4.態度で減点しないようにしよう | 態度で減点されるともったいないので積極的な雰囲気を意識する |
ここでは、解答を話すときのコツを解説していくので、面接の練習時にどのような点を意識するのかチェックしてみてください。
5-1. 教科書通りに、略さないで話す練習をしよう
英検®2級の面接では、教科書通りに、略さずに話す練習をしましょう。
2級まで来ると流暢に英会話っぽく話したくなりますが、文法に必要な要素を略すと減点対象となる可能性があります。

例えば、英文に慣れてきて冠詞や形容詞のsなどを略してしまうと、教科書通りの発音ができていないとみなされる可能性があります。
「本当に正しい文法で話せているか」「教科書通りの言い回しができているか」など迷ったら、参考書や過去問を見て確認しながら練習をしましょう。
5-2. 緊張したらピリオドを目指して一呼吸で話そう
英検®2級の面接のときには、普段とは違う環境下でどうしても緊張してしまい普段のように話せないことがあります。
このときに焦ってしまうと余計に英語らしい発音やイントネーションがしにくくなるので、まずはピリオドを目指して一呼吸で話すことを意識しましょう。

極度の緊張のあまり単語や文法の途中で区切ってしまうと、異なる意味だと捉えられて、減点になる可能性もあります。
例えば、上記の例ではsaveとtimeの間で区切ることで「save time(時間を節約する)」を1つの単語として伝えたいものが、「People can save〜(人々は〜を救える)」と誤解されてしまう可能性があります。
解答の練習をするときはとりあえず正しく解答するのではなく、正しく通じるようにピリオドを目指して一呼吸で読む癖をつけておくといいでしょう。
5-3. 分からないときは黙らずに聞き返しのフレーズを使おう
英検®2級の面接は難易度が上がるので、どうしても解答に時間がかかったり、質問が1度では聞き取れなかったりします。
だからといって、焦ることは禁物です。1度の聞き返しは減点にならないので、まずは聞き返しのフレーズを使ってもう一度問題を聞くようにしましょう。
| フレーズの種類 | 例 |
| 聞き返しのフレーズ | Could you repeat the question? Could you say that again, please? I am afraid I cannot understand your question. |
| 解答を考える時間を作るフレーズ | Let me see. Well… |
それでも、すぐに解答できないと感じたら「Well…」や「Let me see…」などを話して、考える時間を稼ぎます。
ここで一番避けたいのは、分からないからと言って、沈黙することです。10秒以上黙ってしまうと、減点になる可能性があります。

「英文が整理できない…」と思ったら黙り込んで考えず、解答を考えるときのフレーズを話しながら考える癖をつけましょう。
5-4. 態度で減点しないようにしよう
「1-2. 合格点は約22~23点」でも触れたように、英検®2級の採点基準には「積極的にコミュニケーションをとる意欲や態度」が含まれています。
せっかく頑張って解答をしていても、態度を意識できずに、減点をして合格を逃してしまうことは非常にもったいないです。態度で減点をしないために、下記のような点を意識して、解答をしましょう。
| 【態度で減点しないためのポイント】 ・試験官の目を見て解答する(アイコンタクトを取る) ・大きな声と笑顔を心がける ・しっかりと挨拶をする ・相づちを打つ ・身振り手振りをつける ・黙り込まないで積極的に解答する姿勢を見せる |
例えば、問題の解答をするときに面接官が聞き取れない声量、速さで解答するなどは、減点の対象になる可能性があります。
緊張しているかもしれませんが「大丈夫!合格できる」と自信を持って、はきはきと大きな声で話すだけでも態度の減点を防げるでしょう。
| 問題の解答をするときの例 | 態度 |
| 良くない例 | ・語尾が小さくなる ・聞き取れないトーン、声量で話す ・早口で分からない部分がある ・下を向いて解答する ・身振り手振りがない |
| 良い例 | ・面接官に聞こえる声量で話す ・ゆっくりとはきはき解答する ・面接官の目を見て解答する ・笑顔を見せる ・身振り手振りをつける |
面接の練習をする段階からただ解答を読むのではなく、面接官がいると思って身振り手振りをつけて大きな声で話す練習をしておくことが大切です。
特に、緊張すると声が小さくなる、早口になることがあるので、練習の段階でゆっくりと大きな声で話す癖をつけておくといいでしょう。
| 【面接時に大きな声で挨拶ができると自信につながる】 英検®2級の面接本番では、第一声となる挨拶がしっかりとできると「大丈夫そうだな」と自信が持てて、その後の解答がしやすくなります。 練習でも面接の一連の流れを実施してみて、挨拶や受け答えに不安を残さないようにしておくといいでしょう。 |
6. 【英検®2級の面接】突破の鍵(3)過去問を解こう

英検®2級の面接対策は、過去問を解いて出題形式に慣れておくことが非常に重要です。
「4.【英検®2級の面接】突破の鍵(1)各問題の傾向を理解しよう」でも触れたように、英検®2級の面接は問題ごとに傾向や解答方法がある程度明確になっているためです。
過去問を解いておくと「似た問題に取り組んだな」「この問題はこのフレーズだな」などの引き出しが増えて、面接時にスムーズに解答ができるようになります。
過去問を解くときは何となく解き続けるのではなく、下記のポイントを意識しましょう。
| 意識するポイント | 概要 |
| 制限時間内で練習をする | 2級の面接は時間内に解答を出すことが難しいという声があるので時間を測りながら練習をする |
| 自分の解答を録音して聞く | ただ過去問に解答するのではなく、自分の声を録音して正しく解答できているか確認する |
2級の面接は、黙読やイラストの確認などに時間が設けられています。この時間内である程度情報を整理する必要があるので、過去問の段階から時間を測って取り組むようにしましょう。
また、自分の解答を録音して聞く場合は、正誤を確認するだけでなく、正しい解答を声に出して読むところまで取り組むことがポイントです。
過去問の解答を間違えたとしても正しい解答を声に出して理解することで、正しいフレーズ、文法が身につきやすくなります。
| 英検®2級の面接の過去問は旺文社の過去問集がおすすめ |
| 英検®2級の二次試験の過去問は、複数公開されていません。さまざまな問題形式に触れておくためにも、旺文社の過去問集を活用するといいでしょう。 10日でできる! 英検2級 二次試験・面接 完全予想問題 改訂版 直前対策 英検3回過去問集 シリーズ 面接の音声も収録されているので、音声を聞きながら解答する練習もできます。 |
7. 一発合格を目指すなら英検®合格者に模擬面接をしてもらうのが最短ルート

ここまで、英検®2級の面接の概要や最短期間での合格のコツをまとめて解説しました。
2級は応用力が求められるため、自宅で黙々と練習をしても合格に向けたレベルアップが難しい側面があります。
それだけでなく「1-2.合格点は約22~23点」でも触れたように、細かな採用基準は非公開なので「どうすれば合格に近づくのか」調整していくことが非常に難しいです。
だからこそ、どうしても1発で2級の二次試験に合格したいと考えている場合は、英検®2級を知り尽くした合格者に模擬面接をしてもらうことが最短ルートです。
2級の合格者であれば
・どのような点に注意すればいいのか
・どの点を改善すれば合格に近づくのか
など、英検®2級を知っているからこそ的確なアドバイスをしてもらえます。過去問を解くだけでは見えてこないあなたに合う合格の目指し方が分かるので、効率よく合格を目指せるでしょう。
もし、身近なところに2級合格者がいない場合は、英検®合格者、英検®面接官経験者の講師がいる塾を利用してしっかりと対策をすることをおすすめします。
8. まとめ
本記事では、英検®2級の面接について詳しく解説しました。
最後に、この記事の内容を簡単に振り返ってみましょう。
〇英検®2級の面接の概要は下記のとおり
| 出題項目 | 配点 | 概要 |
| 音読(1問) | 5点 | 60語程度の英語の文章を読む |
| 音読した文章に関する質問(1問) | 5点 | 音読した文章に関連する質問に解答する |
| イラストに関する質問(1問) | 10点 | 3コマイラストの展開を説明する |
| 受験者の意見を述べる(1問) | 5点 | カードに関連する自分の意見などを述べる |
| 受験者の意見を述べる(1問) | 5点 | 日常生活の一般的な事柄に関する自分の意見を述べる |
〇問題ごとの知っておきたい傾向は下記のとおり
| 問題 | 知っておきたい傾向 |
| No.1:音読した文章に関する質問 | ・音読文にSo・thereforeがある:Whyで始まる質問が出るので「Because~」で解答する ・音読文にin this way・by doing soがある:Howで始まる質問が出るので「By ~ing」で解答する |
| No.2:イラストに関する質問 | ・3枚のイラストを時系列に沿って整理する ・過去時制で解答する |
| No.3・No.4:受験者の意見を述べる | ・自分の立場を明確にする ・「I」を使わずに客観的な意見として述べる ・「also」を使って2つの文をつなぐ |
〇面接の解答のコツは下記のとおり
・教科書通りに訳さないで話す練習をしよう
・緊張したらピリオドを目指して一呼吸で話そう
・分からないときは黙らずに聞き返しのフレーズを使おう
・態度で減点しないようにしよう
〇面接の過去問を解くときのコツは下記のとおり
・制限時間内で練習をする
・自分の解答を録音して聞く
〇一発合格を目指すなら英検®合格者に模擬面接をしてもらうのが最短ルート
英検®2級の面接は難易度が上がっているものの、準備を怠らなければ最短での合格が目指せます。
お子様の面接対策に不安を感じている場合は、マンツーマン指導ができる「英検アカデミー」にお気軽にご相談ください。
よくある質問
記事監修者
桐山 ヒロキ
経歴
青山学院大学経済学部を卒業後、英検®対策塾「英検®︎セミナー」へ入社。
人気講師として500人を英検®合格へ導いた後、2005年に英検®︎アカデミーを設立。 設立18年、累計10,000人超の英検®合格をサポート。合格率は93%をほこる。
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