「小学生の子に、英検を受けさせたい」と考える保護者の方が増えています。
ママ友との会話やSNSで「うちの子、英検○級に合格したよ!」という話を聞くたび、「うちもそろそろ始めないと……」と、焦る気持ちになる方も多いのではないでしょうか。
しかし、その焦りから、周りに合わせていきなり難しい級に挑戦させたり、無理やり問題集を解かせたりするのは避けましょう。

なぜなら、お子様にとって「英語=つらくて、つまらないもの」になってしまう危険があるからです。これは中学生・高校生になってからの英語の伸び悩み原因になるため、深刻です。
この記事では、正しく結果の出るアプローチで「英検合格」という成功体験をしていただくための情報をお届けします。
【この記事を読むと得られるメリット】 ・小学生にぴったりの受験級がわかる ・級別の効果的な勉強法を知り、合格に向けた具体的な対策ができる ・将来も見据えた英語力を育てるポイントがわかる |
お子様の可能性を広げる英検チャレンジを、最高の形でスタートさせるために、ぜひこの記事をご活用ください。
記事監修者
桐山 ヒロキ
経歴
青山学院大学経済学部を卒業後、英検®対策塾「英検®︎セミナー」へ入社。
人気講師として500人を英検®合格へ導いた後、2005年に英検®︎アカデミーを設立。 設立18年、累計10,000人超の英検®合格をサポート。合格率は93%をほこる。
1. 小学生の英検は「今の実力より少し上」の級を目標にしよう

最初に、「小学生の英検は何級が目安?」という疑問から解決していきましょう。
1. 英検5級〜1級までの全体像 2. 「何年生か」より「今の実力」で目標級を決める 3. 英語学習を始めたばかりなら「5級」か児童向け「英検Jr.」からスタート 4. 英語の学習歴が1年以上あるなら「4級」を視野に入れる 5. 私学やスクールで英語を学んでいるなら「3級以上」も目指せる 6. 【参考】私立小学校では英検取得が指導されている例がある |
1-1. 英検5級〜1級までの全体像
まず、英検5級〜1級までの全体像を確認しておきましょう。

英検の認定資格は「8つの級」に分かれています。最も易しいレベルである5級は中学初級程度、最も難しいレベルである1級は大学上級程度となります。
5級・4級は面接形式の試験はありませんが、3級以降は、面接形式の試験でスピーキング力も問われます。
参考:公益財団法人 日本英語検定協会「各級の目安 | 英検」
1-2. 「何年生か」より「今の実力」で目標級を決める
「小学○年生なら、何級を取得できますか?」といった質問を受けることがありますが、小学生の場合は、“何年生か” ではなく、“今の実力” で目標級を決める必要があります。
というのは、同じ学年でも、英語学習の開始時期や学習環境によって、実力に大きな差があるためです。年齢や学年だけで判断すると、適切でない級を選んでしまう可能性があります。
たとえば、幼児期から英語に触れている小学3年生が英検4級に合格する一方で、英語学習を始めたばかりの小学5年生が英検5級から挑戦する、といったケースがあります。また、帰国子女の小学4年生が準2級に合格したり、英語教室に長年通っている小学2年生が3級に挑戦したりする事例もあります。
具体的な選び方の目安は、以下に続きます。
1-3. 英語学習を始めたばかりなら「5級」か児童向け「英検Jr.」からスタート
英語学習を始めたばかりの小学生は、「英検Jr.」または「英検5級」からのスタートがおすすめです。

まず、「英検Jr.」から説明しましょう。英検Jr.は、小学校の教育課程における “外国語活動” に対応した、児童向けのリスニングテストです。位置付けとしては、英検5級よりも手前(易しいレベル)にあります。
英検Jr.は認定資格ではなく、合格・不合格の判定はありません(正答率で結果が示されます)。難易度レベルには「ブロンズ/シルバー/ゴールド」の3段階があり、受験形式は「ペーパー版/オンライン版/学校版」があります。詳しくは日本英語検定協会公式の「英検Jr.」のページにて確認できます。
次に、「英検5級」は、“中学初級程度” のレベルです。アルファベットの読み書きと、身近な単語の理解があれば、合格圏内に入れます。具体的には、「apple」「dog」「happy」といった日常的な単語を理解していて、「This is a pen.」レベルの簡単な文章が読めるお子様であれば、挑戦できます。
5級の一次試験はリーディングとリスニングで構成されています。録音式のスピーキングテスト(※)も用意されていますが、級認定には影響しません。5級の資格認定自体は、一次試験の結果のみで行われます。
※録音式のスピーキングテストについて詳しく知りたい方は、日本英語検定協会の「どんな試験なの? <テストの特長> | 4級・5級スピーキングテストのご紹介」のページをご覧ください。
1-4. 英語の学習歴が1年以上あるなら「4級」を視野に入れる
自宅での独学、または英会話教室などで、すでに1年以上、英語を学んでいるお子様の場合、英検5級では簡単すぎると感じるケースもあるでしょう。その場合には、「英検4級」からのスタートが現実的な選択肢です。

英検4級は “中学中級程度” のレベルとなるため、中学1〜2年レベルの単語や文法を習得していれば、合格圏内となります。
4級の出題形式は5級と同じく、一次試験のリーディングとリスニングで構成されています。一次試験とは別に、合否に影響しない録音形式のスピーキングテストがある点も、5級と同じです。
1-5. 私学やスクールで英語を学んでいるなら「3級以上」も目指せる
私立の小学校や英会話スクールで積極的に英語を学んでいる場合や、海外生活経験があるお子様、インターナショナルスクールに通うお子様の場合、英検3級以上への挑戦も十分に可能です。

注意点としては、3級以上になると、二次試験で面接形式のスピーキングテストがあります。たとえば、3級の解答形式は以下のとおりです。
個人面接
面接委員1人
(応答内容、発音、語い、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などの観点で評価)
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「3級の試験内容 | 英検」
単に英語が話せるかどうかだけでなく、コミュニケーションを図ろうとする意欲や態度なども含めて評価対象になります。
「英語が話せれば絶対に合格できる」とはいえず、実際に、「帰国子女の中学生が、3級の二次試験に不合格となる」といったケースは見られます。3級以上を目指すのであれば、二次試験対策もしっかり行う必要があります。
1-6. 【参考】私立小学校では英検取得が指導されている例がある
参考までに、私立小学校のなかには、英検の取得を学校で指導しているケースもあります。
たとえば、星野学園小学校では、学校としての方針で「卒業までに英検4級を取得することになっている」そうです。以下は、4級・3級に合格された英検アカデミーの在籍生徒さんからの感謝のお手紙とアンケート回答です。


出典:星野学園小学生から英検4級合格の喜びの声を頂きました。
この生徒さんは、入塾して8カ月で4級に、その後7カ月で3級への合格を達成しています。
英検アカデミーでは、この生徒さんのように4級から英検取得を目指す小学生はもちろん、準2級、2級、準1級対策で来ている生徒さんも数多く在籍しています。

詳しくは、絶対英検合格コースのページをご確認ください。
2. 小学生の英検受験にはどんなメリットがある?3つのポイント

一方、「小学生が英検を取るのは、どういうメリットがあるの?」という点が気になる方も、多いのではないでしょうか。ここでは3つのポイントを確認しましょう。
1. 明確な目標設定で学習意欲がアップする 2. 「合格」という成功体験が自信につながる 3. 中学受験で「加点」や「英語試験の免除」の優遇措置がある 4. 【重要】確実な英検合格を目指すなら英検専門塾に入るべき |
2-1. 明確な目標設定で学習意欲がアップする
「子どもに英語を学ばせたいけれど、なかなかやる気を出してくれない」という声をよく聞きます。
ここで鍵となるのが「目標の設定」です。
たとえば、「サッカーの試合に勝ちたい」「ゲームをクリアしたい」といった目標があると、夢中になってサッカーを練習したり、ゲームに没頭したりします。
これと同じ仕組みで、漠然と英語を勉強するよりも、「英検に合格する」という具体的なゴールがあったほうが、お子様の英語学習に対するモチベーションが向上しやすいのです。
設定する目標の達成が難しすぎたり、何年もあとだったりすると、やる気に火を付ける効果は薄いのですが、その点、英検は最適です。自分に合う級を選ぶことができますし、年に3回、受験機会があります。
2-2. 「合格」という成功体験が自信につながる
「英検合格という目標を立てて、実際に合格する」という体験は、ぜひとも、小学生のうちに体験させてあげてください。
「自分は英語ができる」「自分は勉強すれば結果を出せる」という原体験は、その後の中学受験・高校受験・大学受験はもちろん、人生における自己肯定感の土台になる貴重なものだからです。
「勉強しなさい」と口を酸っぱくして勉強させるよりも、「自分はできる」という信念をお子様に根付かせるほうが、何百倍も価値があります。自然と勉強し、好成績を収める “習慣” を生むからです。
一度でも「頑張れば結果が出る」という体験をしたお子様は、困難な課題に直面しても諦めずに取り組む姿勢が身につきます。そのような体験を意図的にさせるために、英検を活用してください。
2-3. 中学受験で「加点」や「英語試験の免除」の優遇措置がある
英検合格のより実利的なメリットとしては、中学受験で有利になる点も、見逃せません。
2020年に小学校での英語(外国語)の授業が必修化されたことを受け、中学入試で英語試験を実施する学校が増えてきています。その際、英検に合格していると、加点や試験免除などの優遇措置を受けられるケースがあります。
たとえば、女子聖学院中学校では英語表現力入試において、5級で+5点、4級で+10点、3級で+15点、準2級で+20点、2級で+40点、準1級で+60点の加点があります。昭和女子大学附属昭和中学校では、英検2級以上の資格保有者は英語試験が免除され、100点満点扱いとなります。
本命校の試験で優遇措置がない場合でも、英検を取得していると、志望校の選択肢や受験戦略の幅が広がるため、余裕を持って中学受験を戦えるようになります。
出典:女子聖学院中学校高等学校「英語表現力入試・帰国生入試について」、 昭和女子大学附属昭和中学校・高等学校「募集要項」
2-4. 【重要】確実な英検合格を目指すなら英検専門塾に入るべき
中学受験などの明確な目標を見据えて、確実な英検合格を目指すお子様には、英検対策に特化した専門塾での学習を強く推奨します。
英会話教室や独学では対応しきれない、英検特有のテクニックと効率的な学習方法を身につけられるからです。
英検は単なる英語力だけでなく、試験形式への慣れや時間配分、問題傾向の理解が合否を左右します。専門塾では、過去問分析に基づいて的確な指導を行っているので、限られた時間で最大の効果を上げられるのです。
実際に、英検専門塾に通うお子様の合格率は、独学や一般的な英語教室と比べて大幅に高く、とくに上位級では顕著な差が現れています。
英検対策専門塾である英検アカデミーでは、小学生のお子様にしっかり伴走して、英検合格まで導きます。まずは資料請求をして、詳細をご確認ください。


3. 小学生向け英検の具体的な勉強法(5級/4級/3級)

続いて以下では、「ゆっくり自宅で英検に向けて勉強したい」という方に向けて、級別の勉強法のポイントを解説します。自宅学習での参考にしてみてください。
1. 5級対策:イラスト入りの単語カードと音声で耳から覚える 2. 4級対策:簡単な文法ルールの理解と音読練習を始める 3. 3級対策:面接(スピーキング)練習を親子でゲーム感覚で行う |
3-1. 5級対策:イラスト入りの単語カードと音声で耳から覚える
英検5級突破の鍵は、基礎的な語彙力の習得とリスニング能力の育成にあります。
小学生が飽きずに学習を続けるには、「視覚的に楽しい教材」と「聴覚を刺激する音声教材」の組み合わせが効果的です。暗記中心の学習になりがちな語彙習得も、楽しくできるように、工夫しましょう。
【5級合格のための勉強法】 ・イラスト入りの単語カードを使う:色鮮やかなイラストが描かれた単語カードを使い、絵を見て英単語を言う練習を繰り返します。「cat」を見てネコの絵が浮かぶように、日本語を介さない理解を目指してください。単語の意味を体感的に覚えられるため、記憶に定着しやすくなります。 ・音声教材を使って練習する:CDやアプリの音声を聞きながら、正しい発音を真似する練習を行います。「This is a pen.」のような基本文型を何度も聞いて口ずさんでいると、英語のリズムと音韻が自然と身につきます。 ・日常生活で英単語を使う:家の中にある物を英語で言う習慣をつけ、学習した単語を実際の場面で使います。「table」「chair」「window」など身近な物の名前から始め、生活と英語を結びつけて覚えましょう。 |
文法については、5級では複雑な知識は求められませんが、よく使われる表現パターンには慣れておく必要があります。「I like〜」「This is〜」「How are you?」といった基本表現を使えるように、親子で英会話の練習をしましょう。
3-2. 4級対策:簡単な文法ルールの理解と音読練習を始める
英検4級では、読解問題が本格的に登場します。基本的な文法理解と読む力の育成が重要です。
小学生にとって、文法は抽象的で難しい概念ですが、身近な例を使って感覚的に理解できるように工夫しましょう。音読練習も取り入れて、総合的な英語力の向上を図っていきます。
【4級合格のための勉強法】 ・体感型で文法を学ぶ:文法ルールをカードゲームや歌で覚えます。「I am」「You are」「He is」のパターンを、カードを並べ替えながら覚えたり、リズムに合わせて唱えたりすれば自然と身につきます。「昨日のことはed」「今のことはing」といったように、時制の概念も視覚的な教材を使って学習します。 ・音読をして読解力を育てる:短い英文を声に出して読む練習を毎日続けます。「The boy has a big dog.」のような文を、意味を理解しながらスムーズに読めるまで繰り返します。音読していると、「文字と音の結びつき」が強化されるので、読解スピードも向上します。 ・文脈の中で語彙を理解する:単語を単独で覚えるのではなく、短い文の中で使われる形で覚えましょう。「happy」という単語なら「I am happy.」「She looks happy.」といった文で覚えておくと、実際の使用場面もイメージできます。 |
4級のリスニングでは、対話の内容理解が求められるため、英語を聞いて内容を日本語で説明する練習もしておきましょう。「今の会話は何について話していたかな?」という質問に答える練習を通じて、聞き取った内容を整理する力が身につきます。
3-3. 3級対策:面接(スピーキング)練習を親子でゲーム感覚で行う
英検3級は二次試験として面接が実施される最初の級です。スピーキング対策が合否を大きく左右します。
小学生にとって、初めての英語面接は緊張を伴うものです。家庭での練習を通じて、自信をつけていきましょう。親子で楽しみながら取り組めば、英語でのコミュニケーション力も自然と向上します。
【3級面接突破のための準備方法】 ・英語面接の流れを練習する:保護者の方が面接官役となり、実際の試験と同じ流れで練習を行います。「What do you like to do in your free time?」といった質問に対し、「I like to read books.」のように、名詞や動詞だけではない完全な文で答えられるように練習しましょう。最初は答えを準備しておき、慣れてきたら即興で答える練習に移行します。 ・音読練習をじっくりと行う:面接では質疑応答だけでなく、30語程度のパッセージを読む音読があります。正確な発音とスムーズな読み方を身につけるために、丁寧に音読練習を行いましょう。感情を込めて読む練習を重ねると、より自然で印象の良い音読ができるようになります。 ・質疑応答のパターンを練習する:よく出る質問のパターンを把握し、答え方の型を覚えます。「Do you〜?」には「Yes, I do.」または「No, I don’t.」で始める、「What〜?」には具体的な内容で答えるといった基本ルールを身につけます。 |
なお、一次試験の対策としては、英作文や長文読解力の向上も欠かせません。簡単な文を書く練習から始めて、小学生向けの英語読み物や身近な話題を扱った短い記事を日常的に読む習慣をつけると、書く力と読む力が同時に向上します。
4. 小学生の英検で絶対にやってはいけない3つの注意点

英検の勉強を進めるうえで、良かれと思って行った行動が、逆効果になってしまうケースがあります。とくに保護者の方の熱心さが裏目に出て、お子様の英語嫌いを招いてしまうことは、避けなければなりません。“やってはいけない注意点” として、以下のポイントを確認しましょう。
1. 親が熱心になりすぎて子どもにプレッシャーを与える 2. いきなり難しい級に挑戦させて英語嫌いにさせる 3. 英検対策ばかりで「読む・聞く・話す・書く」のバランスを崩す |
4-1. 親が熱心になりすぎて子どもにプレッシャーを与える
英検合格への期待が高まるあまり、保護者の方が過度に熱くなると、お子様を追い詰めてしまいます。
「絶対に合格しなければ」という強迫観念やほかの子との比較による焦りは、大きな心理的負担です。小学生は、大人以上にストレスに敏感ですから、学習意欲の低下や自信喪失につながります。
具体的には、毎日「勉強しなさい」と言い続けたり、不合格になった際に失望の表情を見せたりすると、お子様は英語学習を「義務」や「重荷」と感じるようになります。

あるいは、「○○ちゃんはもう4級に合格したのに」「お兄ちゃんは小学生のときに3級取っていたよ」といった比較は、お子様の自尊心を深く傷つけてしまいます。
万が一、お子様が「英検は嫌だ」と言い出した場合(またはそのような様子を見せた場合)には、一度立ち止まってください。まずはその原因を探ることが必要です。
4-2. いきなり難しい級に挑戦させて英語嫌いにさせる
お子様の実力を過大評価してしまい、「きっとできるはず」と、明らかに難しすぎる級に挑戦させることも、避けるべきです。
「早く上の級を取らせたい」という親心から適切なレベルを飛ばすと、不合格による挫折感や英語への恐怖心を植え付けてしまいます。
英語力は、階段のように一段ずつ積み上げていくものです。基礎が固まらないうちに応用に進むと、理解が曖昧になって、英語力が身につかなくなります。

確実に合格を狙える級から始めて成功体験を重ね、段階的にステップアップしていく方法が安全で効果的です。
高い級に挑戦して不合格になった場合でも、「今回は難しかったね、基礎をもう少し固めてから再チャレンジしよう」と前向きに捉え直すことが大切です。
4-3. 英検対策ばかりで「読む・聞く・話す・書く」のバランスを崩す
英検合格を急ぐあまり、生きた英語に触れる機会が後回しになってしまうのも、注意したい落とし穴です。
本来、英検対策と実用的な英語学習は相反するものではありませんが、表面的なテスト対策だけに偏ると、英語を「使う」力が育ちません。
英語の土台を作る大切な小学生の時期に、誤った学習スタイルが身についてしまうと、中学・高校で、英語が伸び悩む原因になりかねません。
目先の英検合格だけでなく、将来にわたっての英語力を伸ばすためには、読む・聞く・話す・書くの4つの技能を、バランスよく伸ばすように心がけてください。
とはいえ、家庭内だけで英語教育を行うのは、非常に難しいものです。
ご自宅での指導に不安を感じたら、ぜひ専門塾にお任せください。英検対策専門塾である英検アカデミーでは、小学生のお子様のやる気を引き出しながら総合的な英語力を伸ばし、英検合格まで導きます。まずは資料請求をして、詳細をご確認ください。


5. 小学生の英検に関するよくある質問

最後に、英検受験を検討している保護者の方から寄せられる代表的な疑問について、具体的にお答えします。
【Q1】何歳から受験できますか?年齢制限はある? 【Q2】試験会場はどんな雰囲気?親は付き添える? 【Q3】申し込み方法は?いつまでに申し込めばいい? |
5-1. 【Q1】何歳から受験できますか?年齢制限や受験資格はある?
英検の受験には、年齢制限や受験資格はありません。受験規約では、以下のとおり記載されています。
各級とも、年齢・職業・学歴などは問いません。
(略)
11歳未満の年少者が受験する場合は、保護者が本規約および英検ウェブサイト( https://www.eiken.or.jp/eiken/ )で受験上の案内や注意事項を確認の上、受験が可能かどうかを判断して申し込みを行ってください。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「実用英語技能検定 受験規約 | 英検」
何歳であっても受験できますが、11歳未満の場合、保護者の方が受験可能かどうかを判断する必要があります。具体的には、以下を満たしていることを確認してください。
●保護者の方が近くにいなくても一人で試験を受けることができる
●初めての場所でも落ち着いていられる
●試験教室に入ったら静かにできる
●試験中おしゃべりをせずに静かにできる
●冷静にテストを受けることができる
●長時間集中力・緊張感を持続できる
●長時間じっと机に向かうことができる
●高校や大学の教室の机・椅子に座れる
●「具合が悪い」「トイレに行きたい」など自分の気持ちをきちんと伝えられる
●試験監督者の指示に従うことができる
●問題冊子・解答用紙に記載されている試験に関する注意や指示などを理解できる(または知っている)
●英検の問題内容についてよく理解している
●マークシートを塗りつぶすことができる
●問題冊子にメモした解答をマークシートに転記できる
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「英検デビューできるかな? チェックシート | 英検 for kids! | 英検」より作成
上記を満たせていない場合は、まずは英検Jr.のリスニングテストから始めるとよいでしょう。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「各級の目安 | 英検」
5-2. 【Q2】試験会場はどんな雰囲気?親は付き添える?
個人で英検に申し込む場合、試験会場は「本会場」での受験が基本となります。本会場は、日本英語検定協会が設置する公開会場のことで、大学・高校・専門学校・ホテルなどが指定されます。
一次試験では、保護者の方は「解答用紙の必要事項記入の代筆・補助」のために、試験開始5分前までの試験教室への入室が認められています。
二次試験では、受験者控室で面接カードの記入を補助できます。面接室には入れず、面接試験中は、お子様1人で面接官と対話することになります。
当日の流れは、日本英語検定協会の「当日のスケジュール&持ち物リスト」でわかりやすく解説されていますので、目を通しておきましょう。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「会場 | 英検」、 公益財団法人 日本英語検定協会「当日のスケジュール&持ち物リスト 一次試験」
5-3. 【Q3】申し込み方法は?いつまでに申し込めばいい?
申し込みは英検公式サイトからのインターネット申込が便利です。「お申し込み | 英検」のページより、申し込みできます。
各回とも、実施日の約3カ月前から申込開始、約1カ月前に締切となります。たとえば、一次試験が2025年10月5日の英検では、個人申し込みの期間は7月1日〜9月8日でした。
注意点としては、締切ギリギリに申し込むと、近隣の会場がすでに満席になっている場合に、指定会場が遠方になってしまう可能性があります。受験することが決まっているのであれば、できるだけ早く申し込みを済ませておきましょう。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「英検(実用英語技能検定)」
6. まとめ
本記事では「小学生の英検受験」をテーマに解説しました。要点をまとめておきましょう。
小学生の英検の受験級の目安として、以下を解説しました。
1. 「何年生か」より「今の実力」で目標級を決める 2. 英語学習を始めたばかりなら「5級」か児童向け「英検Jr.」からスタート 3. 英語の学習歴が1年以上あるなら「4級」を視野に入れる 4. 私学やスクールで英語を学んでいるなら「3級以上」も目指せる |
小学生の英検受験には以下のメリットがあります。
1. 明確な目標設定で学習意欲がアップする 2. 「合格」という成功体験が自信につながる 3. 中学受験で「加点」や「英語試験の免除」の優遇措置がある |
小学生向け英検の具体的な勉強法を解説しました。
1. 5級対策:イラスト入りの単語カードと音声で耳から覚える 2. 4級対策:簡単な文法ルールの理解と音読練習を始める 3. 3級対策:面接(スピーキング)練習を親子でゲーム感覚で行う |
小学生の英検で絶対にやってはいけない3つの注意点は以下のとおりです。
1. 親が熱心になりすぎて子どもにプレッシャーを与える 2. いきなり難しい級に挑戦させて英語嫌いにさせる 3. 英検対策ばかりで「読む・聞く・話す・書く」のバランスを崩す |
お子様が「英語は楽しい」と感じながら力を伸ばし、将来の可能性を広げる基盤作りに、英検を有効活用していただければと思います。
よくある質問


記事監修者
桐山 ヒロキ
経歴
青山学院大学経済学部を卒業後、英検®対策塾「英検®︎セミナー」へ入社。
人気講師として500人を英検®合格へ導いた後、2005年に英検®︎アカデミーを設立。 設立18年、累計10,000人超の英検®合格をサポート。合格率は93%をほこる。
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