【第九回】勉強に対する苦手意識の原因とその対策方法
一般論として、何かの問題を解決するには、
まず原因を特定しなくてはなりません。
次に、その原因に対する有効な対策を講じて問題を解決していきます。
もちろん一度で問題が解決できなければ、その原因を検証してさらに対策を講じていくことになります。
勉強の苦手意識を克服する場合も、
これと同じプロセスで問題解決していくのがいいでしょう。
ここでは、よくある苦手意識の原因とその対策をご紹介します。
特定の単元や教科が嫌い!
特定の単元や教科でつまずいたため、苦手意識を持つようになることがあります。
たったひとつのつまずきが原因で
勉強自体が嫌いになるリスクがありますので、対策は早めにしなくてはなりません。
特に、小学校と違って
「文章問題」が入ってくる英語は苦手意識をもつ生徒さんも多いはず。
まずは、つまずいた単元や教科の基本的なことが理解できるように、
しっかりと時間をかけて反復学習します。
日々少しずつでもできるようになったことを実感させることが大切です。
また、苦手意識のある教科に
興味を持たせることによって克服する方法もあります。
英語に興味を持たせたいなら
話題の洋画を字幕つきで鑑賞させる
人気の外国人歌手の曲を和訳してみせる といった方法をとってみましょう。
そこから普段の生活に使えそうなフレーズを紹介すれば、
実際に口にする機会も増えて
表現の仕方から興味を抱いてくれるはずです。
勉強自体にやる気がない…
やる気のない生徒にやる気を起こさせることほど大変なことはありません。
なぜやる気がないかというと、興味がないからです。
興味がなければ、いくら無理して勉強しようとしても効率は悪くなります。
では、どうやって興味を持たせればいいのでしょうか。
そもそも人間は自分と関係のないことには興味を示さないもの。
つまり、勉強に興味を持たせるには、自分との関連性について認識させる必要があります。
もし英語について認識させたいなら
「今後東京オリンピックの影響で英語を話せる人の需要が高まる」
「TOEICの点数を採用基準にしている企業が増えた」
といったような将来に直結する話をしましょう。
例のように勉強することにはどんな価値があり、
自分にとってどんなメリットがあるのかということを説明してあげると効果的です。
また、だれかにほめてもらうためとか、
ご褒美をもらうためという短期的な目標を立てさせるのでもいいでしょう。
大切なのは、その生徒にとって価値のあるものを目的として設定し、
手段である勉強に興味を持ってもらうことです。
勉強はあくまでも手段であって、目的は別であると伝えてあげましょう。