【第六回】小学生から英語を本格的に学ぶワケ
英語を習得するには
「単熟語を毎日コツコツ覚える」
「文法問題を何度も何度も解く」
といった地道で単調な学習を継続して行う必要があります。
"継続して"とは中学1年生から高校3年生までの6年間、
ほぼ毎日、「正しい学習法で」「サボらないで」勉強し続けるということです。
英語は暗記量の多い科目であり、日頃から英語に接していないと
今まで苦労して覚えた知識も簡単に抜け落ちてしまいます。
マラソン同様、途中でペースを崩したり、立ち止まってしまうと、
次々と追い越されてしまいます。
本格的に英語が始まる中学1年。
右も左も分からないのに自己流で勉強してしまい点数が取れない。
「小学生のとき、英語で歌を歌ったり、
ネイティブと会話して"遊びながら"勉強したのに・・・」
と、スタートラインからいきなりつまずいてしまうのも無理ありません。
気づいた時には英語が「苦手」から「嫌い」に進行してしまい、
教科書も床に放り投げられてしまっているでしょう。
そうならないためには、
正しい英語の学習法を中学入学前から身につけ、準備しておくことが大事です。
中高一貫校のハイペース授業
国・私立中高一貫校では授業速度優先なのはご存知でしょう。
例えば、中学1年では本来、一般的公立校では
アルファベットがしっかり書けるようになってから【単語 → 文法】と学び始めます。
一方、中高一貫校では【アルファベット・単語・文法】を同時進行で教えるため、
しっかり勉強しないと、どれも中途半端になってしまいます。
公立校でアルファベットのaの書き方を練習している間に、
国・私立中高一貫校では
「appleが書けて、I eat an apple. を書けること」が求められるのです。
しかし、中1早々つまづいてしまう生徒は
「 I eat a appre 」と書いてしまいます。
appleのスペルが違うし、
appleが母音で始まる名詞なのに、冠詞を「an」ではなく「a」と書いてしまう。
あと、文末のピリオドも抜けていますね。
中学2年生、中学3年生、・・・と学年が上っても、このハイペースは変わりません。
しかも、覚える内容は複雑になり、量は加速度的に増えます。
中学3年になると、すでに高校中級程度の仮定法や分詞構文という
高度な単元まで進み、苦手範囲を復習する余裕もありません。
多くの中高一貫校で採用されている
ハイレベル教科書【ニュートレジャー】【プログレス21】について行くには
それ程のレベルが要求されるのです。
「ついていける生徒」と「ついていけない生徒」の差はみるみる開き、
大学受験を迎える頃には圧倒的な差となって現れます。
さらには大学生・社会人になるとき受けるTOEICやTOEFLの点数にも大きく反映されるでしょう。
先取り学習で鍛えられる基礎体力
現在小学生の方は、中学入学前に
最低でもHe doesn't have any books. を書けるようにしておきたいものです。
中学入学以降、負担がとても軽くなります。
まだゆっくりと勉強したいのも分かりますが、
アルファベットが書け、名詞の複数形を作れるだけではさすがに物足りません。
中学入学前の4ヶ月間でどれくらい学習できると思いますか?
英語塾で頑張る生徒さんは、
中学校1年分の基礎単語を読んで書け、文法も理解し、
be動詞/一般動詞の現在形・現在進行形・助動詞の肯否疑問文を
正確に書くことができます。
このような生徒さんは英語の基礎体力を十分身につけ、
自分の英語力に対するプライドも持てるようになります。
そして、中学入学以降、順調に学力を伸ばし続け、
学年上位をキープし続けることができるのです。
早い段階から英語学習歴を積み、
この先長く続く英語学習の強く安定した土台をしっかりと築きましょう!